その日は突然やってきました。先週のある日、何か月ぶりかの父の面会の日です。
母を連れていつものようにリモート面会かと思って行ったら、なんと4月からコロナ対応が緩和されて直接面会して良いとのこと。
約1年10か月前に入院してから、転院する時を除いて1度も普通の面会が出来なかった私たち。
喜んで病室に会いに行きました。そこには寝たきりで目を瞑ったままの父が。
息が苦しそうで、酸素マスクを着けていました。看護師さんによると2.3日前から肺炎症状があるとのこと。最近は目を開けることも少なく、会話もなくなっている、そんな話を聞きながら、でも、鼻から栄養をもらっているので、身体は痩せぎすということもなく、顔も案外つやは良かった。
そんなことを母と話しながら、やっと直接会えたということもあり、安心して家路につきました。
夕食も食べほっと寛いでいたその時、不意に電話が鳴りました。「こんな時間に誰?」と呑気に電話に出てみたら、昼に行ったばかりの病院からでした。
「〇〇さん(父)の容態が急変しました。すぐに来てください」
そんな感じの電話だったと思います。さっきまでののんびりタイムが緊急事態に変わりました。
母を伴い、病院へUターンです。30分ほどで着いたのですが、すでにそこには医師と看護師の方が並んで私たちを待っていました。
そう、最期に間に合いませんでした。
父の手に触りました。さっき身体にさわった時とそんなに変わらない暖かさ。なのにその横で医者は死亡の宣告をしています。
ドラマではたくさん見ている風景。そして、何十年か前にも体験している風景。だけど、心臓がどくどくしてくる。冷静に考えているつもりなのに。
昼間会った時には肌の色艶が良かったので、まだ当分大丈夫そうだねと母と話していたのに。こんなにあっけなく逝ってしまうとは。
せめてこの世に別れを告げる時は手を握っていてあげたかった。それだけが後悔です。今でもそのことを思うと悲しくなります。
その後は怒涛のごとく兄弟に連絡、通夜葬儀と進み、父は骨となってやっと住み慣れた家に戻ってきました。
今は一息ついていますが、次は四十九日です。一人残された母が心配です。
ちょっと暗い話ですみません。でも、御年94歳。大往生といえば大往生なので、明るく見送りましたので、ご心配なく。
アラ還女子七海でした♪
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