昨日は、久しぶりにノープランの日でした。母と私だけの生活になったので、母は休養で、私は梅田を1人ぶらぶらすることにしました。
私は元々、生まれ育ちが大阪というわけではないので、梅田の地理もそんなに詳しくはありません。実家に帰った時にみんなで少し歩くぐらいなので、今回は地理を掴もうと、できるだけ地上を歩くことにしました。梅田は、地下街がものすごく発達しているんですよね。
でも、ものすごくわかりにくい。新宿もわかりにくいとよく言われるのですが、梅田に比べたらお茶のこさいさいですよ。梅田は大きすぎて、駅の周りを一周回るだけで大変です。
昨日はとても寒かったのですが、地上を歩かないと地理が掴めないので、大きなビルを見ながら、歩いてみました。ただ、渡りたくても信号がなくて渡れなくてものすごい遠回りしなければいけなかったり、大変です。
とりあえず、駅周辺は歩いたので、前に一度行ったことがあるお初天神に行ってきました。「お初天神」は、正式には「露天神(つゆのてんじん)」と言うのですが、近松門左衛門の「曽根崎心中」の舞台となった神社なので主人公の名をとり、「お初天神」と呼ばれています。
三ヶ日は終わっていましたが、会社の仕事始めで初詣でに来られている方も多く、かなり並んでいました。なので、私は遠くから手を合わせただけで帰ることにしました。
御祭神は、少彦名大神、大己貴大神、天照大神、豊受姫大神、菅原道真公。古代の錚々たる神の中に、菅原道真公も入っています。これは、太宰府に行く途中でここに立ち寄り、歌を詠まれたのが縁のようです。
大阪には菅原道真公が左遷されて太宰府に行く途中に立ち寄ったとされるところが結構あるように思います。前もどこか別の神社で見たような。それだけ、優秀な人が言われなき理由で都落ちさせられたということが、庶民の間にも広まっていたのではないかと思います。
それはさておき、この地が曽根崎心中の舞台となったということで、純愛を貫いたお初と徳兵衛に因んで、今はとてもメルヘンチックな神社になっています。
おみくじを結ぶ台が、ハートとスペード? 神社になんか不釣り合いなような。川越の神社でも思いましたが、今の神社も人寄せに結構必死なんですよね。涙ぐましい努力は感じますけれども、お初と徳兵衛さんの心境を考えると、こんな浮ついた気持ちでいいのかと、複雑な気持ちになります。
お初天神は梅田のど真ん中にあるので、そこからぶらぶら駅まで行って、地下鉄で帰ったのですが、ふと、かなり昔、父がまだNPOをやっていて、元気だった頃、梅田の地下鉄の改札で待ち合わせをして、回転寿司に行ったことを思い出しました。
あの時は、そうは言っても80代くらいだったと思うのですが、まだまだ元気で、しゃんと歩いていたのに現状を考えると、悲しくなります。
親の老いていく様を目の当たりにしながらも、自分だけは大丈夫、といった感覚がどこかにあります。そうではなくて、あんな元気だった父でさえ、今は歩くことすらできない状態でベッドに横になっている。
自分も長生きしていれば、いつか少しずつ歩けなくなっていくのだ。現実として、そうなったらどうするかを考えておかなければいけないと思いました。
アラ還女子七海でした♪
あなたのポチが私の活力!
にほんブログ村